がんばりが、ちゃんと届くしくみ。

“伝わらない”を解決する、介護とデータの新しいカタチ
「こんなにがんばってるのに、伝わらない」
介護のお仕事をされている方や、身近に支援が必要なご家族がいる方とお話ししていると、よくこんな声を聞きます。
「毎日、記録もがんばってる。でも、それがどう役立ってるのかよくわからなくて…」
「ケアが変わってきたと思うんだけど、それを“見える形”で伝えられたらいいのに」
情報があるのに、それが伝わらない。
“見えていない”ということが、信頼の断絶を生んでしまう──
そんな現実が、いまの介護現場にはあるのかもしれません。

データでやさしくつながる介護へ。
本当は「データ」って、もっとやさしくていい
国はLIFE(ライフ)というシステムを導入し、介護の質を高めようとしています。
ADL(日常生活動作)や栄養、転倒などの情報を数値化して、支援の根拠にしようとするものです。
でも…実際は「入力するだけで精一杯」「活かし方がわからない」という声も少なくありません。
情報が“使える形”になっていないんです。
本当は、データって、もっとやさしくていい。
だれにでも見えて、語れて、ケアの未来につながっていく。
そういう“見える化”が、これからの介護には必要だと感じています。
その記録、伝わっていますか? ー 見える化×OSSという、ひらかれたケアのしくみ
そこで、『CareView(ケアビュー)』という仕組みを考えました
これは、介護のデータをやさしく見える化するための、無料のツール(OSS)です。
OSSとは、みんなでつくって、育てていく“ひらかれた道具”のこと。
私たちが目指しているのは、こんな使い方です:
- 📈 ADLや栄養状態の変化を、グラフで一目で見える
- 📤 家族にレポートをPDFで渡せる(印刷もLINEもOK)
- 📝 職員が感じた「気づき」をそのまま記録して共有
- 🌍 他の施設との傾向を匿名で比べることで学び合える
つまり、『CareView』は「がんばってるのに伝わらない」を解決する道具なんです。

「無料でひらかれている」ということの意味
介護って、特別な誰かが支えるものではありません。
誰かの親であり、誰かの子であり、いつかは自分ごとです。
だからこそ、“閉じた仕組み”ではなく、“ひらかれたしくみ”が必要なんだと思います。
OSS(オープンソースソフトウェア)というスタイルは、
「この道具、もっとこうしたい」と思った人が、意見を出したり、改善を提案したりできる文化なんです。
自分たちの手で、ケアの現場にぴったりなツールを育てていける。
そんな未来、ちょっと楽しそうじゃないですか?

最後に|「やさしさ」って、仕組みにもできる
ケアって、本当はとても深くて、美しい営みです。
でも、情報が閉じていたら、その価値が伝わりません。
だから私は、『CareView』というしくみで、やさしさを見える化したいと考えました。
これはまだ草案段階です。
でも、こんな考え方に共感してくださる方がいれば、
きっと何かが動き出すと思っています。
“見える化”は、やさしさのしくみです。
あなたの現場にも、そして、あなた自身の未来にも。
